2021/10/30 包茎
思春期になると「自分は大人になっても包茎のままなのでは」「いつ包皮は剥けるのか」などの悩みを抱える若者が多くなるといいます。というのも、公衆浴場などを利用したときに目にする大人の姿は、包茎の人は隠している事が多いので剥けている人が目立つせいかもしれません。また、こういった悩みは若者だけにとどまらず年齢を重ねてもついてまわります。
包茎が気になってくると自分で包皮を剥いてみようと考える人が出てきます。 包皮を少しずつ剥いてみると、今まで亀頭部分が出ていなかった場合には表面が薄い粘膜状態になっています。そのため、亀頭を露出させたばかりの頃は何かが触れると違和感や痛みを感じる傾向にあります。初めて剥いた時には包皮と亀頭の間に白いカスのようなもの(恥垢)が溜まっていることがあります。恥垢は雑菌の温床になりやすく、臭いや炎症の原因にもなるので、無理のない程度でよく落として清潔にしましょう。
亀頭部分に違和感や痛みを感じると、我慢できずに包皮を元の状態に戻す人が多いと思います。慣らすためにある程度の我慢をすることは必要ですが、無理をしすぎてしまうと、包皮の出口が狭い人は自身でペニスを締め付けてしまい、亀頭部分が腫れて炎症を起こしてしまうケースがあります。
自分で包皮を剥くことが出来る分には良いのですが、中には全く剥くことが出来ないという人もいます。そういった場合には無理に包皮を剥こうとするのではなく、必ず泌尿器科などの医師に相談をしましょう。全く剥くことが出来ないということであれば、包茎手術を受ける事をおすすめしますが、即決で手術を決めるのではなく、必ず診察を受けて信頼できると確信得てから手術することをおすすめします。包皮を剥くのを手助けする道具もあるようですが、亀頭を傷つけてしまう恐れなどもある為、おすすめはできません。
当院では、仮性包茎の場合には特に手術をおすすめしていません。 しかし仮性包茎でも、中には包皮口(包皮の出口)が狭くて性行為に支障をきたす方や亀頭の部分を清潔にできず炎症を起こしてしまう方、どうしても仮性包茎を改善したいという強い意志をお持ちの方などには、同意の上で手術を行います。 包茎にも種類があり、性行為に支障をきたす事が多いカントン型包茎や真性包茎に該当する場合や、亀頭部分に炎症を起こしやすい方にはなるべく早く包茎手術を行うことをおすすめしています。自身の包茎の状態についてよくわからない時やお悩みがある場合にはお電話にてお話できることもございます。まずはお気軽にお問い合わせください。
記事監修:新宿形成外科院長 岡 和樹
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