2022/09/15 包茎
「真性包茎は自分で治せますか?」とご質問を頂く事があります。
残念ですが成人男性の場合は自力で完治させる事はかなり困難です。
新生児の時はほぼ全ての方が真性包茎の状態にあります。ただし、ほとんどの方が成長と共に剥けるようになっていきます。 思春期を迎える頃には9割以上の方が剥けるようになります。(仮性包茎を含みます)
残りの1割の方は一般的に真性包茎と言われる状態になります。
基本的には包皮が一度でも剥けてしまえば、常に包茎のような状態になることは少ないのですが 糖尿病などの疾患のある方は、後天的な真性包茎になる場合もあります。 また、ご自身で包皮を剥いている時に締め付け感や痛みがある場合には、無理に包皮を剥くことはあまりおすすめ出来ません。 無理に包皮を剥いてしまうと亀頭が圧迫されて鬱血してしまう可能性があります。 その後、元の状態に戻せない場合は壊死が考えられる為、一刻も早い治療が必要になります。
先天的な場合でも後天的な場合でも真性包茎は自力では完治させる事はできません。 包皮口が狭い為(狭くなった為)、包皮を剥くことが出来ないのですが、これらを完治させるには包皮を外科的に切除する以外に方法はありません。 通販サイトで購入できる器具・グッズ等もあるようですが、これらを使用し無理に包皮を広げようとすると包皮や亀頭を傷めたり、症状を悪化させる可能性が高いです。
真性包茎であれば保険適応の治療も受けることが可能ですが、手術後の傷跡を心配されるのなら、信頼のおける自費診療の医院で手術を受ける方がきれいに仕上がります。 いずれにしろ、性行為に支障がある真性包茎は、出来る限り早めにクリニックでの治療をお勧めします。