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早朝勃起の発生頻度で心血管疾患予防につながる?

2022/10/12 ED

 早朝勃起(いわゆる″朝勃ち″)は年を重ねると発生頻度が少なくなってくるという話は良くお聞きします。 確かに年齢も一つの原因と考えられますが、原因は本当にそれだけなのでしょうか。

 EDは心血管疾患発症の2~3年前に見られるとの報告があることから、早朝勃起にも関係があり心血管疾患予防のバロメーターにもなりうる可能性があります。 そこで横浜新緑総合病院泌尿器科部長の石川公庸氏は早朝勃起と生活習慣の関連を調べる目的で、人間ドック受診者を対象に性機能に関するアンケートを実施しました。 その結果、成人期の体重増加と現在の運動習慣欠如が早朝勃起頻度を低下させることを報告しています。

 2020年1~12月に同病院の人間ドックを受診した男性2,399人のうち、性機能アンケートに回答した939人を対象としました。 評価項目は、年齢、早朝勃起頻度、生活習慣としました。 早朝勃起頻度は、「過去6カ月にどれくらいの頻度で朝勃ちがあったか」との質問に対し、①全くない、②月に2回以下、③1週間に1回未満、④1週間に1、2回、⑤1週間に3回以上ーのうち、①~③に該当する場合に早朝勃起頻度低下と定義しました。

 このアンケートをもとに解析した結果、年齢が高まるにつれ早朝勃起頻度が低下しました。 また、年齢を補正して、生活習慣と早朝勃起頻度との関連を調べると、生活習慣の方が年齢よりも影響が大きい事がわかりました。

 石川氏は、以下の2点を報告しています。 1、運動習慣には心血管疾患リスクの低減効果があるとする報告に触れ、「根源的にはその前段階の対策として、心血管疾患の危険因子を保有しない状態の継続、あるいは生活習慣の是正が重要である」 2、生活習慣の悪化→動脈硬化→ED発症→心血管疾患の順に進行すると考えられることから、「早朝勃起に対する意識は生活習慣を是正するきっかけとなり、その後の心血管疾患リスク低減にも重要な可能性がある」

 つまり、早期勃起の発生頻度は年齢、生活習慣が大きく関わってきていることがわかっています。 早朝勃起の回数が減ってきているということであれば、生活習慣の見直しが大切でしょう。 早朝勃起頻度の研究を2016年度から実施していますが、当初協力が得られたのは10%にも満たなかったそうです。 関心を持つ人は年々増加していますが、それでも人間ドッグ受診者の半数にも満たない状態です。 石川氏は「早朝勃起頻度はその後の心血管疾患予防のバロメーターの1つとなる可能性があり、より多くの人に知ってほしい」と述べています。

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