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梅毒とは何なのか

2022/11/18 性病

 近年、梅毒の感染者が急激に増加しています。 SNSやアプリの普及により、不特定多数の相手と性交渉の機会が増えている事が原因の一つに挙げられます。 また近年の若者の間では梅毒の病気そのものを知らず、その名称から勘違いする方もいるようです。

 梅毒とは、「梅毒トレポネーマ」という病原菌で感染します。感染した部位にしこりができるなど、感染後の経過期間によって様々な症状がおこります。 早期の治療であれば、薬で完治することも可能ですが、検査や治療が遅れたり、治療せずに放置したりすると、長期間の経過で脳や心臓に重大な合併症を起こす可能性があります。

 梅毒の経過は主に第1期から第3期に分けられます。梅毒は感染してすぐには症状が現れません。感染後、3週間前後で最初の症状が現れてきます。 第1期の症状は感染が起きた局所にしこりや潰瘍などが現れますが、治療をしなくても数週間で消えてしまいます。 第2期の症状は感染から3か月ほど経つと新たな症状が現れ、全身の色々な部位に赤い発疹(いわゆるバラ疹)が出始めます。この症状も治療をしなくても数週間で再び消えます。 第3期の症状は感染から3年ほど経過すると、新たな症状が現れます。第3期では、結節やゴム腫と呼ばれる、ゴムのような柔らかいできものが、皮膚や筋肉、骨などにできます。 さらに病気が進行してしまうと、血管や神経が侵され、動脈りゅう、大動脈炎、精神神経障害、脊髄ろうなどの深刻な症状が現れ、日常生活にも支障を来す恐れがあります。

 梅毒の主な感染経路は、感染部位と粘膜や皮膚の直接の接触です。具体的には、性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等の性行為が原因となります。 完全に防ぐことはできませんが、コンドームを使用することで自衛することができます。  ご自身に梅毒の疑いがある場合には、病院で血液検査を受ける事をおすすめします。

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